ペットの火葬後、写真や遺骨、思い出の品を自宅に置くとき、「どこに置けばよいのだろう」「きちんと整えなければいけないのかな」と迷うことがあります。
メモリアルスペースに、決まった形はありません。写真立てや小さなお花、思い出の品をそっと置くだけでも、その子を思うための場所になります。
ここでは、自宅にメモリアルスペースを作るときの置き場所、置くもの、小さく始める方法を整理します。
メモリアルスペースは、その子を思うための小さな場所です
立派な祭壇のように整える必要はありません
メモリアルスペースとは、写真や遺骨、思い出の品などを置き、その子との時間を思い出せるようにする場所です。
大きな専用スペースを用意しなくても、棚の一角に写真を飾る、小さなお花を置くなど、暮らしの中で無理なく作ることができます。
毎日手を合わせなければならないわけではありません
メモリアルスペースを作ったからといって、毎日同じように手を合わせたり、何かを供えたりする必要はありません。
ふと目に入ったときに思い出す、気持ちが向いた日に写真を見るなど、自分に合う距離で向き合う形でよいでしょう。
最初は小さく始めることもできます
何を置けばよいか迷うときは、写真だけ、お花だけなど、ひとつから始める方法があります。
時間がたってから思い出の品を増やしたくなることもあれば、逆に少し減らしたくなることもあります。最初から完成形を決める必要はありません。
手元供養そのものの考え方を知りたいときはこちらです。
置き場所を選ぶときに考えたいこと
自分やご家族が落ち着ける場所を選ぶ
リビングの棚、寝室の一角、静かに過ごせる部屋など、メモリアルスペースを作る場所に決まりはありません。
毎日目に入る場所に置くと落ち着くこともあれば、見たいときにそっと見られる場所の方が合うこともあります。今の気持ちに合う距離を考えると選びやすくなります。
直射日光・湿気・不安定な場所を避ける
写真、骨壺、思い出の品を置く場合は、直射日光が当たり続ける場所や湿気がこもりやすい場所を避けると、保管しやすくなります。
窓際、水回りの近く、棚の端、日常的にぶつかりやすい場所などは避け、落ち着いて置ける場所を選ぶとよいでしょう。
掃除や手入れを続けやすい場所にする
毎日きれいに整え続ける必要はありませんが、ほこりがたまりにくく、無理なく掃除できる場所に置くと扱いやすくなります。
小さなトレーや敷物を使って置くものをまとめておくと、場所を移したいときにも整えやすくなります。
遺骨を自宅に置くことがつらいと感じるときはこちらです。
小さく始めるなら、置くものは少なくても構いません
写真立てと小さなお花
写真立てと小さなお花だけでも、メモリアルスペースとして十分に始められます。
生花を飾る形もあれば、手入れの負担が少ない花を選ぶ形もあります。続けやすいことを優先して考えるとよいでしょう。
写真と骨壺
返骨を受けた遺骨を自宅に置く場合は、写真と骨壺を静かな場所に置く形があります。
骨壺を毎日見える場所に置くか、少し控えめな場所に置くかは、気持ちに合わせて調整できます。
写真と思い出の品をひとつ
首輪、小さなおもちゃ、タオルなど、その子らしいと感じるものをひとつだけ置く方法もあります。
すべての思い出の品を飾る必要はありません。見るたびにつらくなる場合は、箱に保管し、気持ちが向いたときに取り出す形でもよいでしょう。
首輪やおもちゃ、毛などを残すときの考え方はこちらです。
写真・遺骨・思い出の品を置くときの考え方
写真は、そのとき見たい一枚を選ぶ
メモリアルスペースに飾る写真は、特別な記念写真でなくても構いません。
普段の表情、散歩中の姿、家で過ごしていた何気ない一枚など、そのときに見たいと思える写真を選ぶ形があります。季節や気持ちに合わせて、写真を入れ替えることもできます。
フォトブックや写真立てなど、写真を残す方法はこちらで紹介しています。
遺骨は、見え方を自分に合わせる
遺骨を自宅に置く場合、骨壺をそのまま置く形もあれば、布をかけたり、棚の中に納めたりする形もあります。
そばにあることで落ち着く場合もあれば、目に入るたびにつらく感じる場合もあります。見え方や置き場所を変えながら、自分に合う距離を探していくとよいでしょう。
思い出の品は、増やしすぎなくてもよい
その子のものをたくさん残したいと感じることもありますが、置くものが多いほど気持ちが揺れやすくなることもあります。
まずはひとつだけ選び、ほかのものは箱にまとめて保管しておく形もあります。後から見返したいものを選び直すこともできます。
お花や手紙を添えるときの考え方
お花は、無理なく続けられる量で
お花を置く場合は、小さな花瓶に一輪だけ飾るなど、手入れが負担になりにくい量から始めるとよいでしょう。
季節の花や好きだった色を選ぶこともありますが、何を飾るかに決まりはありません。
手紙は、書けるときだけ書く
その子への手紙をそばに置くこともあります。長い文章ではなく、「ありがとう」「会いたい」といった短い言葉だけでも構いません。
書いた手紙を置いておくことがつらい場合は、引き出しにしまう、ノートに残すなど、自分に合う形を選ぶとよいでしょう。
お別れのあとに手紙を書くことについてはこちらです。
ご家族で暮らしている場合は、置き方を話しておく
いつも見える場所が合うとは限りません
同じ家で暮らすご家族の中でも、いつも見える場所に置きたい人と、少し控えめな場所の方が落ち着く人がいることがあります。
どちらが正しいかを決めるのではなく、今はどのくらいの大きさや見え方なら過ごしやすいかを話してみるとよいでしょう。
来客時の扱いも、無理のない形で考える
普段はリビングに置き、来客時だけ別の場所へ移すなど、生活に合わせて扱いを変えることもできます。
メモリアルスペースは、常に同じ形でなければならないものではありません。日常生活とのバランスを見ながら整えることが大切です。
気持ちが変わったら、整え方を変えても構いません
置き場所を移す
最初は毎日見える場所に置きたくても、時間がたつにつれて少し距離を置きたくなることがあります。
逆に、最初は見られなかった写真を、後から飾りたくなることもあります。置き場所を変えることは、その子を忘れることとは別のことです。
飾るものを減らす・増やす
写真を一枚だけにする、お花だけを残す、思い出の品を増やすなど、気持ちに合わせて見え方を変えることができます。
今の自分にとって負担が少なく、思い出に向き合いやすい形を選ぶとよいでしょう。
納骨や分骨を考えることもあります
遺骨を自宅に置くことが負担に感じる場合は、納骨や合同供養を考えることもあります。
一部だけを手元に残し、残りを納骨する分骨という選択肢もあります。気持ちや生活に合う形を、少しずつ考えていくことができます。
遺骨を分骨して、一部だけを手元に残す考え方はこちらです。
よくある疑問
メモリアルスペースはどこに作ればよいですか
リビング、寝室、棚の一角など、落ち着いて向き合いやすい場所を選ぶ形があります。直射日光、湿気、落下しやすい場所を避けると保管しやすくなります。
写真や遺骨は必ず一緒に置く必要がありますか
必ず一緒に置く必要はありません。写真だけ、お花だけ、骨壺だけなど、そのときの気持ちに合うものを選ぶ形で構いません。
思い出の品が多すぎて、置ききれません
すべてを飾らず、一部だけを選び、残りは箱にまとめて保管する方法があります。気持ちが変わったときに、飾るものを入れ替えることもできます。
メモリアルスペースを見るのがつらくなったときはどうすればよいですか
置き場所を変える、飾るものを減らす、写真だけにするなど、見え方を調整する方法があります。無理に同じ形を続ける必要はありません。
まとめ
自宅のメモリアルスペースは、写真や遺骨、思い出の品を置き、その子との時間を思い出すための小さな場所です。
置く場所や形に決まりはなく、写真立てとお花だけでも、気持ちに合う形になります。暮らしの中で無理なく置ける場所から、小さく始めていくとよいでしょう。
火葬後の遺骨をどうするか、手元供養・納骨・合同供養を比べながら考えたいときはこちらです。